魔王が仲間になりました。

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ディベールの言葉がよくわからず不満そうな顔をしていると二人のテーブルに頼まれた料理が並ぶ 美味しそうな匂いと見た目にお腹がぐぎゅーと声をあげる 「美味そう…いただきます」 スプーンを手に取り早速肉ピラフを口いっぱい頬張る 「美味い」 目の前のパフェを珍しそうに見ているディベールに目を向けて 「なぁ、お前本当に何者なんだ?」 「魔王だ」 「…冗談じゃなくて。仲間になってくれるのは有難いけどお前のことよく知らねーし」 「何を知りたい?」 長めのスプーンを手に取り上に乗っているソフトクリームからすくいとって一口食べる 「美味いなこれ」 「例えば…何処からきたとかさ」 「レイヤールだ。魔王の城がある土地」 間髪入れず答えてきたディベールにあくまで魔王として振る舞うのかと内心呆れつつもう少し質問してみる 「年齢は?」 「さぁ?細かくは忘れたな…500歳はいってるんじゃないか」 「目的は?」 「勇者を城まで連れて帰ること」 まるで口説いた女性を自宅までお持ち帰りするような発言に思わず眉をひそめる。パフェを食べつつ答えていたディベールだがライトの反応に首を傾げる 「城で何をするんだ?」 「何って…やることなんて一つしかないだろう?」 ますますいかがわしい発言にしか聞こえなくなってきてしまい軽く咳払いをして仕切り直す     
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