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「勇者に何を求めてる?」
「強さだ。私を倒せるぐらいの力」
「倒す…」
そう言えば自分の目的は魔王を倒すことだったと思い出し、目の前の男が本当に魔王なら今がチャンスなのでは?と考えるが、レベル6程度の自分が攻撃したところで本物なら傷などつかないだろうし偽物だった場合ただの暴力になってしまう
仮に本物ならわざわざ勇者に逢いに来てレベル上げを手伝い、仲間になりたがる理由は何だ?と首を傾げる
「難しく考えるな勇者」
「え?」
「私の正体がなんであれ利用すればいい。お前の目的は魔王を倒すことだろう?」
「そうだけど…」
「勇者なら真っ直ぐ魔王を倒す事だけ考えていればいい」
どこか楽しそうに笑うとパフェの残りをペロリとたいらげる。その様子に少し腑に落ちない顔でとりあえず返事をし料理を口に運ぶライト
勇者ライトの旅は魔王と仲間になったところから始まるのだった。
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