興味が湧いた。

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「何だ?襲われると思ったのか?」 「……紛らわしいことするからだろ」 「それはすまない」 素直に謝ってくる魔王からは、魔王っぽい悪のイメージは見受けられず友人と話す人間ぽさが垣間見える。 「……魔王も謝るんだな」 「勇者にだけだ」 くすくす笑うディベールにライトは複雑な表情を浮かべつつ、半分起き上がっていた身体を起こして胡座をかいて座る 「あのさ…質問していい?」 「何だ?」 「魔王って、普段何してるもんなの?」 「普段か?そうだな…」 質問に腕組をして考える魔王をじっと見つつ、ライトは考えていた。 数日だが一緒に過ごす魔王様は、昔話によくでる残虐非道さは見受けられず想像していた魔王像とはかけ離れている。ライトが見てないところで何かをやっている様子もなさそうでライトは少し混乱していた。 「最近は勉強だな」 「え?勉強?」 「魔法の練習とか体術とか戦闘に関係する勉強だ」 ディベールの答えにライトはさらに混乱して両手で顔を覆いため息を吐く 「真面目かよ」 「ただの暇潰しだ」 勇者の目的は魔王を倒すこと。だが、目の前の魔王様は悪い事もとくにせず勉強をしているという。人間に害なす人物には到底思えず王の命令はなんだったのかと疑ってしまう。     
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