魔王が仲間になりました。

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「すみません、注文いいですか?」 「はーい!」 「ビールと野菜炒めと肉ピラフ下さい」 テーブルに備え付けられているメニューをみつつ注文していると、店にディベールがやって来てライトの向かいに座る 「いらっしゃい!お客さんも何か注文する?」 「注文?あー…」 座って周りをくるっと見渡し近くの女性が食べているものを指さし 「あの女が食べてるものをくれ」 「ん?あー、チョコレートパフェね。はいはい」 注文を取り終えた店員が奥へと消えて行くと、目の前の不満そうなライトに目を向ける 「何だ?勇者」 「何だじゃない。お前、勝手すぎるぞ。すぐにいなくなったり、勝手に注文したり」 「寂しいならそう言え」 「違う!!」 一方的な言い争いをしていると綺麗な踊り子の女性が近寄ってきて、ライトに擦り寄るようにくっつく 「あらお兄さん、もしかして勇者様なの?」 「え?あー、はい」 くっつかれた驚きと女性特有の甘い匂いと柔らかさに顔を赤くし女性を見れずにいると甘い声で囁かれる 「この国じゃ珍しくないけど頑張って魔王倒してね?」 テーブルにショットグラスを置いて酒を1杯注ぐとライトの前に差し出す踊り子 「勇者になった祝い。私の奢り」 「有難うございます」     
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