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魔王が仲間になりました。
勝手に仲間になったディベールに連れて来られるまま元いた街に戻り、宿をとるはめになったライト。
「まさか初日から仲間が出来て宿をとる羽目になるとは…」
お金は先程のモンスター狩りで少し溜まっているので問題ないが、目の前の宿の店主は困った表情を浮かべてすまなそうにライトに頭をさげる
「お客さんすまない。今日は一部屋しか空きがなくてな。しかもベッドはシングルしかないんだ」
「シングル…」
「予備の布団ならあるけどどうする?」
ライトがどうしようか考えていると、隣に立ち腕組みをしていたディベールがライトの肩に腕を回して店主をみる
「問題ない。手配してくれ」
「また勝手に決める…」
「1晩だけだ問題ない」
不満そうなライトに笑みを向けるとディベールは、店主から部屋の鍵を受け取り先を歩いて行ってしまう
ライトは小さくため息をつくと渋々後をついて行く
小さな宿の2階の角部屋を鍵を開けてディベールが先に中へ入る
「狭いな」
問題ないとは言ったが男二人では狭そうな部屋の広さに思わず眉ひそめる。ベッドは勿論一人用で最低限の机と灯り用のロウソクが置いてあり床もそれほど広くない。窓の外を見てみると向かいの酒場が見える
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