ココロとママたち

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トトがココロの隣に来て言いました。 「キッズチャンネル、はじまるよ!きょうはアイドルのまりんちゃんがでるよ! あさのダンスとお話の前に、顔を洗って、ごはんを食べて、歯をみがいちゃおー!」 「うーんと、おうー!」 「いい お返事!えらいねー」 ココロは照れ笑いし、洋服をひとつ選ぶとパジャマを脱いでよいしょよいしょと着替えました。 ココロはキャラクターのイラストのついた水色のTシャツとフリルのスカートを着ると、 床に広げた衣類をそのままにしてキッチンへ出て行きました。 トトはその後をついていきます。 ルナは、今日のスケジュールを確認し、どのタイミングで衣類をココロに片付けさせるかを計算しました。 キッチンに入ると、ココロの小さなママたちがいっせいに声をかけてきました。 「おはよう、ココロ。お洋服かわいいね」 会話機能つきIH調理器の「ウェスタ」が言いました。 「ココロおはよう。まあー着替えられたのー。えらいね!」 おなじくAI家電のオーブンレンジ「ヘスティア」が言いました。 「ココロおはよう、お湯がわいてるよ!お湯を使うときは、気をつけようね!」 とこれはしゃべる電気ポットの「ジャック・オ・ランタン」です。 「ココロおはよう、用があったらいってね」とロボット型掃除機「ピクシー」もココロを感知して起動し、キッチンと続いているリビングの隅からこっちへ動いて、声をかけてきました。 「おはようウェスタ、ヘステ、ジャック、ピクシー、フロスト、おはよう」 ココロは冷蔵庫に近づきながらあいさつしました。
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