0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ココロさん、今日は、もうすぐ、宅配便で食べ物が届くよ。宅配ボックスの扉はダストシュートの反対側だよ。電子宅配ボックスのヘルメスが、受け取りのサインを出すから、
それを聞いたら、扉を開けて宅急便をお家の中に取り込んでね」
トトがお絵かき中のココロにいいました。
「うん、おっけー」
「今日届くのは、お野菜とお魚とお肉とおやつだよ。クール宅急便だから、忘れずに取り込もうね」
「らじゃー」
食料は、週に二回、契約しているお惣菜の会社と健康食材の会社から宅配で届きます。
自動で支払いが行われ、契約は解除の手続きをしない限り自動更新されて、ちょっと高いけれど、忙しいから便利と、ママは言っていました。
少しすると、ヘルメスから荷物が届いたお知らせの音楽が流れてきました。
ヘルメスは、あまりお話しない子です。
ココロは、トトをつれて玄関まで行き、宅配ボックスの扉をあけてよいしょとダンボールを中に入れました。
その端っこを、大きい円盤のかたちをしている掃除機のピクシーにのっけます。
トトの手伝いも借りながら、キッチンまでひきずっていきます。
最初のコメントを投稿しよう!