ココロと本当のパパとママ

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「ココロさん、今日は、もうすぐ、宅配便で食べ物が届くよ。宅配ボックスの扉はダストシュートの反対側だよ。電子宅配ボックスのヘルメスが、受け取りのサインを出すから、 それを聞いたら、扉を開けて宅急便をお家の中に取り込んでね」 トトがお絵かき中のココロにいいました。 「うん、おっけー」 「今日届くのは、お野菜とお魚とお肉とおやつだよ。クール宅急便だから、忘れずに取り込もうね」 「らじゃー」 食料は、週に二回、契約しているお惣菜の会社と健康食材の会社から宅配で届きます。 自動で支払いが行われ、契約は解除の手続きをしない限り自動更新されて、ちょっと高いけれど、忙しいから便利と、ママは言っていました。 少しすると、ヘルメスから荷物が届いたお知らせの音楽が流れてきました。 ヘルメスは、あまりお話しない子です。 ココロは、トトをつれて玄関まで行き、宅配ボックスの扉をあけてよいしょとダンボールを中に入れました。 その端っこを、大きい円盤のかたちをしている掃除機のピクシーにのっけます。 トトの手伝いも借りながら、キッチンまでひきずっていきます。
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