第1章

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「おかえり、塔弥」 「……ーっ」 メイドや執事が頭を下げる。 僕は戸惑ってしまう、長らく味わっていなかったこの光景と兄の堂々とした立ち姿に。 「兄様、僕やっぱり」 「浅川学園もダメならんーっ家庭教師を取って、認定試験受ければいい……どの道就職は家の会社なんだし」 マシンーガントークみたいだ、兄は昔からこんな性格だっただろうか。 もっと優しくって、やっぱりスキンシップは凄く取る人だったけど。 「兄様ーっ、聞いて、聞いてください」 「…………ーっ、塔弥」
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