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空弥の顔が歪む、部屋を出ていこうとするが、燐弥に止められる。
「行ってどうする」
「どうするもこうするも、実の弟だぞ」
「なら、みすみす施設に行こうとする子を牢から出すか」
カタッと紅茶をソサーに置き弟をみると、空弥の顔色が真っ青になっている。
双子の兄弟で同じ顔をしていても、性格はまるで違う。
「ーっ施設にって」
「……施設に行きたいらしい、もう空焔陣とは関係ないからと……………通り名だけでも大木戸にしたのが間違いだったらしいな」
絶句している空弥は素直だ直ぐに顔や態度に出る、対して双子の兄だが、空焔陣の跡取りとして育てられた私は厳しく育てられて、双子なのにと理不尽に思い、空弥とは会えば喧嘩ばかりだった、だが変わった。
塔弥という可愛い弟が産まれた事で。
「……塔弥はやっぱりこの家が」
「俺たちで守ればいい、これからお母様の同じ様に」
「それだけの力は付けた、もっともまだまだだけどさぁ」
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