真夜中の海岸線

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「…このまま行けると思いますか?」 「…あなたが本当にそれを望んでいるなら」 闇に取り込まれるように、胸から下の体の感覚が鈍くなる。 誰かと言葉を交わしたのは何時が最後だっただろうか。 思い出せないほどに遠く、薄い記憶だった。 「どうしてですかね」 「私はずっと、ひとりなんです」 「求めているはずなのに」
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