ビー玉とラムネと携帯人間

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高校最後の夏休みが始まろうとした頃、父さんが死んだ。 仕事から戻る途中、コンビニに立ち寄ろうとして交差点で停車していた。 そこへ大型ダンプが突っ込んだ。 即死だったという。 それを母さんから聞かされた時、非情な人間だと思われるかもしれないが悲しくはなかった。 そうなんだ 出てきた言葉はそれくらいで姉二人も険しい表情ではあったが悲しんではいなかったと思う。 たぶん 母さんは忙しなく葬儀の準備と仕事とかで動き回っていたが、やはり悲しいというよりも「まったく、もう」そんな感情だったのではなかったかと思うのだ。
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