○○

5/5
前へ
/11ページ
次へ
「受付でこれを渡しせば大丈夫なようにしておくから」 渡された紙には何かが書かれている。けれど死神には理解ができなかった。 ひとまず、ワンピースのポケットにしまっておく。 「あと、めいちゃんって、それ、隠せる?」 「これ?」 死神は自分の翼の下の方をつまんで持ち上げる。 そして黒い光が舞い、大きな翼が跡形もなく消え去った。それと同時に存在感が増す。 「これで問題ないね」 「アレがないと見えちゃうけど、いいの?」 「いや、逆にいいよ」 晴明は笑いながら言った。 「あとは…大丈夫かな」 「うん、明日…ね」 死神は翼を出した。 「うん、また明日…」 死神はコクンと頷いて、現れたときと同じように音をたてることなく一瞬で消えた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加