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「はわわわわわっ!」
ほら! タフィの叫び声が聞こえてくるじゃない。
「おっ、お前ら、何ヤッてんだよ!」
そうよ、そうよ。ヤッちゃってる人に、もっと言ってやって!
「キキキキっ、キスはな!
オレの言ってるキスはな! そうじゃないんだよ!」
ん? なんだろ。
なんか、暑い。
「『王子のキス』ってのは、ほっぺたにするもんだろぉぉぉーっ!」
――ゴオォッ!
「うわっ!」
「きゃあっ!」
「何だ、これは!」
タフィの絶叫の直後、轟音と熱風とが同時に襲ってきた。
「ゴホッ! ゴホッ、ゴホッ!」
周囲が見えないほどの、濃い白煙とともに。
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