さうざうしくない

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分からないままに、彼、立花さんは図書室はを去り、残されたのは暖房族とわずかな常連。 「柏木先輩、お知り合いですか? 知り合いじゃないってのもおかしい気がしますけど。 えーと、何て言うんでしたっけ? ほら、あの、ラーメン店の常連さんとその店主みたいな…。あ、そんな好色な感じで繋がっている訳でなくて…なんていうん…」 「顔見知り」 「あっ」 そうだそうだそうですよー!さっすがせんぱーい! …と、言おうとした私は直ぐに口をつぐんだ。 先輩からなんか負のオーラが出ている。半端なく。原因は多分この流れでは立花さんかと思われるが、彼となんらかの因縁でもあるんだろうか? …プロレス的なテーマ曲、かけた方がいいんだろうか。 「藤原、『好色な感じ』って何だよ? 趣味で判り合ってる感じって言いたいなら、まっっっったく違うから。 きのことたけのこ位違うんだよ!」 「………それは、永遠のテーマですねっ」 なんとか、返事を絞り出した。 その後、たけのこ派の私ときのこ派の先輩とで大モメにモメたとだけ言っておこう。 サクサク万歳!!
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