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振り向くと、それを言ったのは黄色いワンピースに白いカーディガンを羽織った女性だった。立ち姿もスラッとしていて、いかにも育ちがよさそうな雰囲気を漂わせていた。
──こんな人いたっけ……?
恵梨香は不審がった。だが、よく見るとそれは、こないだ朱美たちからDVの疑いをかけられていた悦子だった。
「えぇ!! 瑠衣ちゃんのお母さん!? え、どうしたんです!?」
すると、愛美も気付いたらしく、すぐに悦子のところに駆け寄っていった。
「なんか感じが変わったというか……別人みたい……」
愛美は舐め回すように彼女の全身を眺めた。一方、身体を見られている本人は嬉しそうに微笑んでいた。
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