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ブラウスの両袖は無くなってしまいました。今の私は常識はずれです。和人さんは私のことを嫌いになるかもしれません。
だけども約束は果たさないといけません。和人さんは遅れている私を待っているのです。私は走らなければなりません。
私は一歩を大きく踏み出しました。すると涼風が吹き込んで来ました。ジメジメした道は一気に心地良い空気となり、私の全力疾走を後押ししました。
不意に足音からカツっという音が聞こえました。それは例の「風のプロムナアド」と書かれた四角いマンホールでした。
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