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「そうですか? 伸ばしっぱなしですけど……」
「手入れをしてないのにこれだもの。すごいよ。俺好きだな、比奈ちゃんの長い髪」
伊月は、女性の肌を触るように丁寧にブラッシングしていく。
「ごめん。きれいだったからつい弄んじゃって。さて、どうしようか?」
「……じゃあ、ヘアケアってやつをしてもらっていいですか」
「OK! 任せて」
髪をバッサリ切るのをやめた比奈。
比奈は伊月に髪を触れられるたびに、無表情だが、心臓の鼓動は早くなっていった。
……伊月先輩。
いい匂いがする……。
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