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残党狩の最中に捕らえたエルフの女兵士達を陵辱しつつ、手柄話に華を咲かせていたロジナ候国軍将兵、彼等の所にミリアリアの追跡を断念した魔狼が戻って来た。
魔狼を操っていた魔導士は戻って来た魔狼が高位のエルフの痕跡を掴んだ事を知ると早速この事を指揮官に告げ、指揮官は新たな手柄の存在に、部下達は新たな陵辱の標的の存在に各々が色めきたって宿営の準備を中断して降り注ぐ雨の中出立した。
魔狼を先頭に虜囚となったエルフ達を引き摺りながら新たな獲物、ミリアリアを捕らえる為に移動を始めた残党狩部隊の将兵達、勝ち誇る彼等はまだ知らない、魔王が目覚めてしまった事を、不運な彼等はまだ知らない、標的であるミリアリアが目覚めたばかりの魔王と出逢っている事を、そして、愚かな彼等はまだ知らない、自分達が進んだ先に地獄が待ち構えている事を……
敗走し、怪しい洞窟に迷い込んだミリアリア、後に戻れない彼女はその洞窟の奥へと進み、その地にて眠れる美女の眠りを解いた、国を喪い敗走していたエルフの女騎士団長が出逢った美女、彼女は歴史から忘れさられて眠り続けていた、眠れる森の魔王(びじょ)……
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