月夜の窓辺にて

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「旦那様と私も青糸と紅糸で結ばれているのでしょうか?」 話が終わると妻が聞いた。 「そうだと思うよ」 悦卿が答えると妻は重ねて尋ねた。 「嬉しい。でも旦那様は…」 「私も有り難く思っているよ」 こう応じながら彼は病床に伏し続けている妻に微笑むのだった。
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