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初めて見た坑道を先に進む。
穴の大きさは直径５メートルほど、やたらと傾斜のきつい坂だったり、明らかに人が掘ったものではない、ような１８０度の一回転穴だったり、ここにトロッコを通すと、面白いアトラクションになりそうだ。
その先に、異様な気配を感じつつ、小物モンスターを倒しながら進む。
終着点は広い空洞になっている。
ここならば、巨大なモンスターが出現してもおかしくない。
いかにも、それがモンスターを呼んでいますと言う物が空洞の中央にある。天井まで伸びる巨大な黒い水晶が、怪しげなオーラを醸し出す。そこからは耳の奥に響く不快な振動も感じた。
「これは、サモナークリスタルですね」
「そのようです」
「私、この大きさのサモナークリスタルは始めて見ました」
「ええ、僕もです」
魔物をあちらの世界から呼び寄せるサモナークリスタルは、大きくても２メートル程。、主に魔王の城などで見られる物で、魔王や魔法使いが僕として扱うモンスターを召喚する装置なのだが。
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