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黒曜石の騎士。と呼ばれる彼らは人間では無い。
鎧のように見えるその体は、我々生物で言う皮のような物だ。
その中身は黒っぽい紫色のゲル状の何か。
以前戦った時に、見てしまったそれは、なかなかに気持ちの悪い物だった。ゲルと言うかゼリーと言うか、何かドロリとした物の中に、無数の目玉が内包されている。
始めて見た日の夜は、怖くて一人で寝れなかったよ。
目の前の黒曜石の騎士も中身はアレなんだろうな。
などと余計な事を考えている余裕はない。
こちらの攻撃を的確に盾で弾いて、隙あらば剣で薙いで来る。
なんだかんだで、地味なヒットアンドウェイが一番効果的、である事を知っているようだ。特に我々、人間にはスタミナ、と言う厄介なステータスがある。
彼らのように無尽蔵に同じペースで行動が出来るものではない。
汗も出るし、息も切れるし、筋肉も疲れるし。
だんだん眠くなる。
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