勇者LV.3

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 黒曜石の騎士の冑が割れた。目のスリットから差し込んだ剣を捻って、粉砕したようだ。そのまま剣を差し込んで、中身を掻き混ぜたみたいだが、まだ生きている。  むしろ、思った以上にピンピンしている。 「マルアさん、コアを見つけてこあさなきゃダメです!」 「だ、駄洒落を言うほどの余裕があるのですか」 「あ、壊さないと、コアさナイト、騎士だけにに」  なんだか、眠気で変なテンションになってきた。  しかし、マルアさんのように硬い鎧を割るのは有りかもしれない。  幸い、僕の武器は物を割るのに最適の、ツルハシだし。  大きく振りかぶった一撃を繰り出す。  当然、盾で、攻撃を流す。  そこで、高速魔法で速度を上げて、盾の上を踏み台に大ジャンプ。  体を中心にツルハシを回し、遠心力をつけての一撃。  腕から肩まで響くほどの振動が伝わる。  と同時に顔面が砕けて半生ゼリーがドロリ。
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