勇者LV.3

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『テリテリテリテリテリテリリッティティーン♪×5』  彼女も倒したようだ。  流石に強力な相手だけあって、レベルが良い感じに上がった。  しかし、ダメージは小さくない。  何より眠たい。  気付け薬を飲みつつ、回復薬も飲まなくては。  回復魔法が使えない訳ではないが、ほとんど使わない僕にとっては回復薬は必須なのだが、気付け薬と回復薬の、飲み合わせ良くないんだよな、お腹が緩くなるんだよ。  ふう、とため息を吐いていると、背中から暖かい物を感じた。  適度な心地よさを感じる回復魔法だ。 「マルアさん」 「余計でしたか?」 「いえいえ、と、とんでも、ござあせん」  思わず変な口調になってしまい、クスリと笑われてしまった。  普段なら一人でコツコツレベル上げしているのだが、今日は二人で共同作業。家族以外と一緒にダンジョンに潜ったのはいつ以来だろう。
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