勇者LV.3

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「マルアさーん!」 「あ、はい」  寝てた。立ったまま寝落ちしてた。武人だ。 「お休みになります?」 「あ、いえ、まだ大丈夫で、ふあぁ」 「いやもう、限界でしょう」 「そんなことありません、まだガンガンに目は見開いてます」  仮面の下から見開かれているその目は充血していた。  だが、その睫毛は太く長く、大きな瞳そのものは、美しい。  どこかで見たような、よく見ているような目、のような気がするが気のせいのような気もする。それ以前に、あの充血の状態と、ふらつき具合、これから何が出てくるかも分からない状況だから。 「一旦休憩してください」 「まだやれます」 「無理は禁物です」 「大丈夫です!」 「じゃああと一回だベボッ!」  後頭部に激しい鈍痛を感じた。
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