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後退する途中で、坑道内の明かりが明滅した。
徐々に弱くなる何度目かの明滅で、完全に消灯。
真っ暗な中、妙な形の坑道をグルリと回る。
暗いのは苦手では無いが、モンスターと戦う場合は不利だし、足元が見えない状態で足元の悪い場所を全力疾走、なんて、絶対こける。
一度切れた明かりの魔法をマルアさんが再度掛け直すと、目の前には昼間の明かりが広がった。が、こけた。
いくらレベルが上がろうとも、ドジは治らない。
むしろレベルが上がるとドジっ子スキルも上がっているような気もする。
だが、ただコロンんだところを見られるのは恥ずかしいので、前方にかっこよく三回転、決めポーズで誤魔化した。
その振り向きざま、顔面に鉄球が飛んできたところ、ツルハシでカバー。タイミングが悪ければ、顔面が崩壊していただろう。
懲りずに物を投げてくる連中の鳴き声が響く。
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