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レベルの高そうな連中だが、武器の選択を間違えている時点で負けは確定している。振り回すスペースも小さく、鎖を短く持って扱っているが、三体とも、お互いに気を使いあっているような状態。
鉄球はトゲトゲで、当たると痛そうだけど、当たらない。
強化魔法を使わずとも、三連続攻撃も軽くかわせる。
すれ違いざま、ツルハシを三振り。
その場に倒れた三体を見る事もなく、階段へ向かった。
当たり前なのかもしれないが、魔王城の天井は高い。部屋の広さには限度があるが、天井が見えないほどの高さの吹き抜け、という事もある。
今回は、一階の高さが3メートル程、先程の灰色巨人には窮屈な設計だと思う。
この先、大型のモンスターが出てきたとしても、こちらの有利に違いない。
階段の途中で、動きの素早そうな人型の魔物が我先にと襲い掛かってきたが、掠り傷一つ追う事も無く、なぎ倒し、二階に着いた。
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