勇者LV.3

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 シンプルな倉庫を思わせる作りの広間、に、みっしりと詰まる人型の魔物達。  決して雑魚では無いが、これだけ無造作に湧いていると、セリフ無しで倒されるモブキャラ感が半端ない。 「ウオォォ、アウウゥゥ、キャキャキャ」  魔界の森の中かオッサンがギュウギュウに詰められた酒場のように騒がしい。 「どうも、こんにちわ」  挨拶をしながら、一匹一匹丹念に潰して行く。  右手のツルハシと、左手のハンマーを振り回す。  殆ど一撃で仕留められる敵を、打撃系武器で蟻のように潰して行く。  手応えは感じないが、頭の中でレベルアップ音が鳴り続けている。  しかし、なかなか数が減らない。  どう考えても殺されるのは分かっている筈なのに攻撃を仕掛けてくる。
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