勇者LV.3

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 次の階では、骨系アンデットの一団、その次の階では腐った感じの一団、その次の階では俺様魔人的な一団が身構えていたが、あっさりと攻略。  覚えていないが 十階は超えていると思う。  それぞれの階で、まとめて一回の戦闘だったが、部屋の広さがどんどん広くなっているような気がする。気がするのではなく、明らかに広がっている。  時折大きな振動で地面が揺れ、壁がせり上がったり、天井が上がったり、階段が増量されたりする瞬間を目の当たりにしている。  魔王城は一夜にして現れるが、それから成長を続けるのは珍しい。  魔王城研究家に話せば飛びつくネタだが、今はそれどころではない。  早く攻略しなければ、本来の目的へ進むことができない。  十分レベルは上がっているので、この城の魔王を倒して、早く、凶神デアゴズバズドスガドレアズを倒しに行かなくては。  柔軟運動をした後、階段の前で、ブラックドラゴンを倒す。ポーションを飲み、ぷはあと息を吐いたところで、不意に背後から気配を感じた。  忽然と感じた気配、それまでにない大きな存在。  出来れば振り返りたくないが、そう言う訳にも行くまい。
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