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ほとんどのゾンビ戦士はホーリーさんの手によって葬られた。
そんな中、僕もおじさんの動きにも慣れてきた。そろそろ、おじさんとの楽しい訓練の幕を引かなくてはならない。
パワフルな大振りをかわして懐に潜り込む。
ハンマーを下から突き上げで顎に一発、そのまま飛び上がりツルハシで喉を裂く。ツルハシは刺したまま、ハンマーを両手持ち、滞空中に大きく振りかぶって頭を吹き飛ばす。
天高く舞うおじさんの首。
兜が外れ空中を舞うおじさんの腐った生首は、どことなく微笑んでいるように、見えなくもなかった。
まだ動いている体を分解すると、ホーリーさんが近づいて来た。彼女が慈悲の表情のまま、額に両手の指を当てると、額から光の筋が伸び、おじさんの身体のパーツに直撃した。
ジュッと言う音と共に、肉は蒸発した。
超高温で、鎧もグニャリ、床も溶けている。
聖なる光、恐るべし。そして、おじさんアリガトウ。
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