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階段を動かす為の装置の、操作盤らしき何かの影から、のっそり現れた巨体。
これでもかと言わんばかりの棘付きの真っ黒な鎧。装着する際にも、ダメージを受けそうなほど過剰な棘鎧に身を包んだゴブリン。
ゴブリンと言えば人間の数百倍の繁殖力のある種族らしい。
人間同様に、細かな種族に分かれ、個々の能力幅も恐ろしく広い。
弱っちいゴブリンは、レベル1冒険者の棍棒で倒されるが、レベル100を超えるゴブリン軍団は、小国を一日で壊滅させる。
このゴブリンは、ブラックゴブリン。
見た目そのまま、黒い肌で筋骨隆々、牙剥き出しで、目つきが悪い。
「おう人間、ここは通さねえぞ」
アクセントは妙だが、語尾に「ゴブ」とか付けないだけ好感度は高い。
挨拶と同時に、トゲトゲの金棒を振るってくるのも、なかなかいいね。
他に、普通サイズのローブを着たのが二体と、弓矢を構えるゴブリンが一体いる。
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