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ゴブリンの追撃を避けながら、猛ダッシュで螺旋階段を下る。
背後からの魔法や弓矢は、見事に壁を崩していった。
階下から響く阿鼻叫喚を耳に入れながら、彼女の元へ急ぐ。 と言うほどの距離も無く、直ぐにその惨状は目の前に現れた。
「ちょ、これは一体」
一体何だったんだろうか分からない塊が床一面に広がる。
流石の僕も、一瞬、動きが止まった。
階段を転げ落ちるように下ってきたゴブリン団も、階段を下りる一歩手前で動きを止めた。
「むごい・・・・・・」
ブラックゴブリンはその一言を発したままで動かない。
他のゴブリンも怯えているようだ。
そうだろう、この惨状を見れば、大概の者はそう思うだろう。
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