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僕はもう死にたい、勇者は飽きた。
ああ、どうして彼らは、一人なのだろうか?
部屋の前だけでなく、もっと近くに護衛を置けばいいのに。
どうして彼らは、豪華な椅子に座りたがるのだろうか?
座り心地は良くないと思うよ。
特にあの硬そうな背もたれは、座る主を拒絶しているようにしか見えない。
あれは魔王の宿命なのだろうか?
踏ん反り返った魔王様は、黒タイツに動き辛そうなゴテゴテの服、顔は緑色で目つきは、いかにも悪いですよな象徴みたいなギラつき方。これもありがちだが、王冠の間から枝のような角が生えていている。
頭頂部のプロペラみたいな飾り物は、これまでの魔王には無かったね。
でもそれは王冠を台無しにしている。威厳も何もない。むしろ、人を馬鹿にしているのか。それならそれでいい。こちらとしては殺りやすいから。
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