97人が本棚に入れています
本棚に追加
高速化呪文を使った後、わざと、スピードを落として、派手なリアクション。そのまま部屋の真ん中に、転げ込んで一言。
「あ、あのぉ、素敵な御召し物ですね」
大魔王女とは言え、女性は女性。そんな彼女に対して何をどう言っていいのか分からなかった。でも、一瞬の隙を作りだす事は出来た。
僕が大魔王女を翻弄しているうちに、ホーリーさんはその背後に回った。
ホーリーさんは、最大級の火力をぶつける。
剣から放たれる眩い光線が、大魔王女の背中に照射された。
「あうっ!」
虫刺されに反応するくらいのリアクションで、手で背中を掻く。
この隙を見逃さない。
高速化した動きで彼女に急接近。ペンダントを引き千切った。
すかさず、目に向けて勇者フラッシュ!
一瞬閃光を放つだけでダメージ0の低レベル魔法だが、詠唱も無く使える。
最初のコメントを投稿しよう!