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「おい、小僧」
突然聞こえた子供の声。それは、妹より幼いような高音キンキンボイスだった。
マルアさんは、こんなに高音ではない。マスクを取った今は、やや低音のウィスパーボイス。こんな脳に響く声ではない。
「おい、聞こえているだろうレスタリオス・アクセリオン」
「へ!?」
レベルアップ音と同じように脳に直接響いているキンキンボイス。なんだ、ついに来るべき時が来たか。普段から、妄想の中に生きてきた代償がついに、こんな危なげな雰囲気の時に……。
「馬鹿か、お前が、そっちの世界に行くのはまだ早い」
「えっ!?」
「どうでも良いから、ここから出せ! 今すぐ出せ! 早く出せっつーの!」
腕に巻き付けていたペンダントが激しく踊っている。ペンダントの真ん中にある大きな宝石の中で、女子が暴れている。分りやすくプンスカと激しく動き回っている。
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