勇者LV.1

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「まあ、この村最強クラス四人が揃えば楽勝だな」 「そうね、ソンクも私達もレベル200越えだから凶神デアゴズバズドスガドレアズなんて、ひとひねりだよ。私もワクワクしてきたゾ」  セクシーな装備を持て余したオーバーリアクションのメリッサは楽しそうだ。 「目的地に着くまでに、レスタリオス君のレベルを上げれば完璧ですね」  長い鼻をへへんとしながら、ソンクは空を見上げている。 「おっと、そいつを忘れてたぜ、まったく面倒臭い奴だな、おめえは」 「そんなこと言わないで、彼も重要な戦力なんだから」  そう言うなら荷車を運ぶの手伝ってくれませんかね。  せめて馬車にしましょうよ。  まったく、何なんだこの荷物の量は? 「どう? レベル上がった?」 「いや」  こう言う負荷ではレベル上がらないんだよ。荷物運びは敵じゃないし、運搬で筋力は上がるかも知れないけど、その前に筋肉痛になる。  そもそも知ってて、やってるだろ。 「ダービットさんに馬、借りてくるよ」  最初からそうして。
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