97人が本棚に入れています
本棚に追加
レベルは上がったが体力も魔力も消耗している。
あのフード魔族はまだ余裕なようだ。
細かい魔法で、こちらの体力を削ってくる。
体力を回復する暇もない。
「おやおや、手こずっていますねグリンデルさん」
「ま、まだやれます、もう少しです」
増援、あの緑色魔族の上司か？ 凄い戦闘力を感じる。
「私はね、あまり気の長いタイプでは無いのですよ」
五六回舌噛みそうな詠唱してるけど、逃げられる自信がない。
ゾンビも増量されてるし。
ああもうダメ。一回死のう。
「あきらめるな小僧！」
振り向くと馬牧場のダービットさん。
いつもの優しそうな、爺ちゃん笑顔ではなく、鋭い眼光と威厳に満ちた顔面。
馬勇者ダービット魔法の馬鞭を掲げて高らかに詠唱する。
「軍馬狂走群ダービー・エクスタリオン・パレード！」
最初のコメントを投稿しよう！