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間髪を入れず突き、薙ぎ、斬、と多彩な攻撃が振る舞われる。
両手で持つような大剣を片手で軽々と振るうスケルトンナイト。
力自慢の脳筋は、やたらと大きな剣を装備しがちだが、ほとんどの奴は剣に振り回されて、有効な攻撃手段になっていない。当たれば一発、なんて考えているかも知れないが、当たらなければ、どうという事は無い。
しかし、このスケルトンナイトは違う。
まるで、手に何も持っていないかのように軽く腕を振るう。
それもほとんど隙間無く。
そもそも死んでいるから呼吸は必要ないだろうし、呼吸すると匂いがきつそうなので止めていただきたいが、息つく暇もなく高速で剣を振るってくる。
魔力で剣を軽くしているとか、筋力を上げている可能性はあるが、そんな事はどうでもいい。攻撃は全て回避できるレベルに過ぎない。
相手の一撃に対し、こちらは二撃。
妹の魔法のお陰でスピードは遥かに上。腕力も防御力も上だと思う。だが、向こうは回復力が半端ないし、スタミナは無限。
無論、短期決戦が望ましい。
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