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右脇の下をツルハシで連続攻撃。
脇が甘い。とでも言っておこうか。連続攻撃で右腕を付け根からもぎ取った。
血渋きの代わりに骨粉を撒き散らし、悲鳴の一つも聞こえない。
地面に落ちた右腕を大剣ごと蹴り飛ばした。
もう、武器は無い。
その一瞬の隙を突かれた。
真っ白な剥き出しの歯、その虫歯一本無い強靭な口を開け、漆黒の喉の奥を見せる。赤い点が、一瞬で光量を増し直線を引いた。
紙一重でかわした。スケルトンの足下に回避。
とっさの事とは言え我ながら賢い判断。
「うげっ」
まだ両足は生きていた。超重量の蹴り、しかも弾き飛ばすのではなく、浮かせような蹴り、ダメージはそれほどでも。
「ゴッ」
浮いた状態で、荊の冠で頭突き。人の事は言えないが非道極まりない。
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