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しかし、これ以上、街道は汚したくない。
ここから先は草むらで、いちゃつくとしよう。
雑な草が生えているだけの草原。
枯れそうなくらい草は渇いているが、その背は腰くらいまである。
フルアーマースケルトンナイトの剣を地面に突き立てて、馬の手綱を括りつけた。荷物から、水筒を取り出し水分補給。
さっきの戦闘では、殆どダメージを受けていないから、体力的には全然平気だけど、喉の渇きや精神的な疲労はどうにもならない。
精神面は常に底辺だけど……。
「来い、相手になってやるっ!」
突然切れたくなった。これは若さゆえ。
茂みの中に見えるゾンビはそれなりの鎧に、それなりの武器を装備している。レベルは高くないが、数が多い。一個小隊、三十から四十体はいそうだ。
纏まったゾンビ集団、ゾンビプラトーン。
バラエティに富んだ職種も厭らしい。
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