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背の高い雑草は燃えて無くなり、僕は丸裸になっている。
小さな人間目掛けてゾンビ集団が押し寄せてくる。
こんなところで人気になっても、全然喜べない。出来れば、可愛い女子の群れに襲われたい。口から粘度の高い液体を滴らせている腐った男子の群れに囲まれても全く嬉しくない。
一呼吸で矢が五、六本飛んでくる。
それだけなら避けるのは雑作も無いが、槍も同時に何本も突いて来る。
まだ、背後は取られていないが、それも時間の問題か。
遠距離から届く矢は、盾で防ぐ。魔法はダメージが少ないので耐える。剣、槍、斧の直接攻撃は、速度が遅いので、ほぼ当たらないが少しづつ体力を削られる。
ここは一気に、魔法で片づけたいが、広範囲の攻撃魔法を放つには、それなりの準備が必要だったりする。そもそも攻撃魔法は苦手なので、さてどうしようか。
考える暇もなく、気付けばさらに増員されている。
この数なら小さな町くらい余裕で壊滅させられるだろう。
妹の、アリエストの居るアルベルバルトに行かせる訳にはいかない。
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