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「僕、装備を洗ってきます」
「どうぞ、私は食事の準備しておきます」
「ありがとうございます」
まずは、流水で顔を洗う。寝ぼけ眼は変わらないが目は覚めた。
川上から流れてくる水は少し濁っているが水温は低くて感触は悪くない。
装備を外して川でじゃぶじゃぶ。元々清流ではない水が排水に変化していく。
鎧の下に着ている布の服も結構汚れているから洗わないとな。下着姿で洗濯をする勇者。この状態でモンスターに襲われると厄介だし、人に見られると恥ずかしい。
見た目の汚れはそれなりに取れるが臭いは、あまりとれない。
「ひゃっ」
「マルア!」
小石で走り難い中、パンイチで彼女の元へ急ぐ。
「す、すみません」
焚火の周りには火の着いた炭が並べられている。干し肉が黒焦げになったようだ。そのままでも食べられる干し肉だが、軽く焙ると言い風味になる。でも、消し炭になってしまっあこれは、うん、苦い。
「こ、これはこれで、あり、かも」
「ごめんなさい、料理は苦手、きゃっ」
ああ、パンイチで女子の前をウロチョロ。これは変態過ぎる。
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