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書かれていた内容はこうだ。
遅すぎますよ、レスタリオス・アクセリオンさん。
情報収集を済ませて
先に、休ませていただきます。
落ち合い場所はスペリグアの南地区、宿屋「カトルト亭」
明日の昼までにレベル上げてから来てくださいね。
遅れないようにお願いします。
悠久なる新緑の美しき煌めき妖精勇者ソンクルトン・ペックより。
「肩書、長いですね」
「ええ、でも今回は短い方です」
毎回変わる、フルネームより長い肩書。
今回も美しきと自分で言っている。
確かに半分妖精だから人間には無い魅力は無くも無いが、美しいとは思えない。人種の違いで美的感覚は違うのかも知れないが、あの自信満々な自己愛を、少しは見習った方が良いのかもしれない。
用済みの紙を、火にくべて、直火の魚とエビをひっくり返す。
「塩とか持ってたりします?」
「はい、料理は苦手ですが一通りの調味料は持ち歩いています」
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