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脳天を狙ったはずだが、素早い動きで狙いが逸れた。
左肩の上に突き刺さったツルハシ。
水晶の巨人は悲鳴一つ上げずに振り払う。
離れた壁まで弾き飛ばされた。が、背中に重い衝撃。
振り向きざまにツルハシを振るう。
「なにっ！」
思わず声が出た。もう一体いる。いや、もう二、三体。
何処からこれだけの巨体が沸いて来たんだ。
動きの速い巨体は、ただでさえ厄介なのに。
魔力は温存しておきたかったが、トップギアを入れるしかないか。
背後で大きな粉砕音がした。
同時に僕の脳内に、こだまするレベルアップ音。
『テリテリテリテリテリテリテリテリテリテリッティティーン♪』
一気に２０レベルくらい上昇したんじゃないか。いつもは一人で戦っているけど、何人かでパーティーを組んで戦っても経験値のおこぼれは頂ける。
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