Ⅰ 人間と悪魔のハーフ

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「完全に迷ったわ」 一人の少女は森の中心部でため息を吐きながら歩いていた。 草や葉の木々たちをかき分けながら何やらぶつぶつに独り言を零していた。 「しかも、木と葉と草しかないじゃない。目印も付けられそうにないし、迷子になるのも仕方ないわよね。まぁ、迷子になったとしても戻るところなんて無いんだけどねー」 少女の服装は水色のダボダボなジャージに、灰色のスカート。 七分丈のレギンスを着用しており、髪の毛は茶髪のツインテール。 蒼い瞳は広大な海の様にとても綺麗な色をしている。 鞄を背負っており、年を推測するとしたら、17歳くらいだろうか。 進むにつれて、彼女の瞳に大きな城の様な建物が映る。 「こんな森に屋敷……?」 脳内ではてなマークを浮かべる少女。 考えることよりも行動を先に移す性格なのか、少女はその屋敷の中へと足を運ばせた。 †††
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