Ⅰ 人間と悪魔のハーフ

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「そういえば、魔王ケイトの件なのですが……」 『魔王ケイト』とは、魔界を統べる権力者である。 その姿を見た者は生きて帰って来た者はいないとも噂される程の実力者である。 レオンはケイトを倒すべく、情報を集め、いかにして倒すかを常日頃から追求している。 勿論、クロードもそのサポートとして、情報収集をしている。 「何か手掛かりが掴めたか?」 「……いえ、残念ながら。ヤツの情報は魔界全体を調べてもなかなか出てこないので、予想ですが行きそうな場所は調べておきました」 「予想でも構わん。お前が調べたことに、俺は文句を言うつもりはない。お前の感は鋭いからな」 「お誉めに与り、恐縮です。調べた結果、ルシマの森だと思われます」 「ほほう、あの森か。あそこは魔物が強弱関係なくいるから力をつけるのには、良い所だろうな。よし、ならば散歩ついでに向かって見るとするか」
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