薔薇都市のダンジョン.1

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「イーッ!」 アリサさんが変な声を上げて後ずさりながらブルブルブルブルブルと高速で首を振る 「すいません、駄目なようです」 会釈して、ミリアちゃんとアイリちゃんを抱いて部屋の奥に歩きだす アリサさんの引きっぷりに諦めたのか舌打ちが聞こえたがそれ以上何も言ってこない 「例の部屋ですか?」 逆に声を掛ける 「ん、まあな」 一番奥のおっさんが言葉を濁して答える 「やっぱり、願いは金ですよね」 「俺も見つけたら遊んで暮らせる程の金を願おうかと思ってるんですよ」 「金が有れば何でもできますもんね、女だって手に入る」 「ここに残ったやつでそんな奴は居ねえよ」 「色々あってココに来るしかない奴だっているんだ茶化すな小僧」 一番奥のおっさんが睨んでくる 「人の連れている女性を金で貸せとかいう人達の事情に興味なんかないですよ」 「どうせ所詮は金で解決する程度ですよね」 「まずは物扱いされた彼女たちに謝罪すべきでは?」 なんだろう、疲れているのかな…止まらない 「なんだとてめえ」 「てめえに何がわかるってんだ」 「殺すぞこのガキ」 各々が剣に手を掛ける 「俺達に向かって剣を抜いたら即殺します」 なんかもう、めんどくさいから殺しちゃおうかなって思う     
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