薔薇都市のダンジョン.1

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ミリアちゃんが俺の前に出て盾を構える アイリちゃんも槍に手を掛けている 「わかった、わかったから落ち着け」 「お前達も落ち着け、剣を抜くんじゃないぞ」 一番奥のおっさんが場を収めようとする 「しかし、このガキ」 「バカにしやがって」 「何も知りもしないくせに」 各々が不満を口にする 「いいから、剣を置け」 「ここでやりあっても何にもならねえ」 「お前らも目的があるんだろ、剣を置け」 一番奥のおっさんにいさめられて剣を置く 「お前らも収めてくれ、悪かったな」 「もうひと月近くもダンジョンから出て無くてな」 「そろそろいったん出たほうがいいな」 「お嬢さん方にもすまなかった、許してくれ」 一番奥のおっさんがリーダーなのであろう、最初の男の代わりに謝罪する 「こちらこそ生意気なこと言ってすいませんでした」 「俺達は金策と教授のダンジョン調査の同行です」 アリサさんの方を見る アリサさんが咳払いをしてから胸を張る すぐに胸を見られていると気が付いて胸を隠す 一番奥のおっさんは片手剣に盾の戦士、アレクサンドルと名乗る 最初に声を掛けてきたのがパイン、短剣を2本装備している 片手剣装備の髭面のグリニコとポルコ 魔術師のアナトリーとニコライ 各々が願いを持っていて部屋を探しているという     
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