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「ヒューッ!!!ソル様ー聞いたー?今のセ・リ・フ!!!」
金環日食ショー真っ只中のルナは、色々と興奮中。
「ケホケホッ…ルナよ…ファンデーションが濃すぎる」
「エエー?ソル様ったらぁ、せっかくお洒落してきたのにー!」
ルナとソルが会話している中、テラが慌てた口調で入り込んだ。
「おい!!!ルナ!!!」
ルナは、ギロッとテラを睨み付けた。
「何よ…邪魔しないでくれる?」
「ったく、それ所じゃねぇ!日本の朝刊、見てくれよ!!!」
光よりも早い速度で、ソルはビュッッッとルナに日本で配られた朝刊を渡した。
「何々…129年ぶりの金環日食…の下、ああ!!!これって…」
『この夏、最恐のミステリー!?空から星座が消え去った』
「日食前、天体観測していた人だっていたんだぜ?なのによ、世界中でその日に見る事出来た星座、ペガスス座だけだぜ?あーぁ、やっちまったなー」
テラの一言で、ルナは顔を真っ赤に染めた。ルナの照れ顔にボワッとフレアを巻き起こしたソル。
「ルナよ…良いではないか。ごらん…君が絆を深めさせたというカップル…幸せそうに口付けを交わしているよ」
「ハルト、ミツキ…本当に良かった…」
……プルルル。
ルナが瞳を潤ませていると、突然電話の着信音が鳴り響いた。
「――こんな時間に誰かしら…はい(株)コスミック…え!!!私が、ギャラクシー婚活パーティ計画を?喜んで!はい、宜しくお願い致します!!!」
ガチャッ。
「今回私が実行したプランを見ていてくれたジュピター様から、依頼の電話が来たわー!!さぁ…ショーが終わったら、早速計画を練るわよー!!!」
ルナの忙しい生活は、まだまだこれからも続きそうです――。
「あぁ、ルナは大忙し!頑張ルナー!エイエイルナー!」
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