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第1部:カラスと冒険の始まり
突然ではあるが、俺は女の子にモテたいと常々考えている。 特に歳下の女の子にモテるのが理想だ。
かわいい女の子の匂いを嗅いだり、褒められたりするのは至高の幸福である。
女の子にモテることよりも、最強を目指したり、富と栄誉を求めるような奴は、おそらくではあるが童貞だろう。 女の子の柔らかさを知らないからだと思われる。 俺も知らないけど。
苛烈な権力争いに勝利したこの国の国王様も多分童貞、世継ぎいるけど。
纏めると、女の子にモテることはあらゆることよりも優先すべき事項ということだ。
そんな俺は、煌びやかな電飾で飾られているチカチカして目が痛くなるような神殿の前に立っている。
この国では多少の例外もあるが16歳になると、神と契約するように定められている。
宣誓を行って神と契約すると、その契約内容に応じた異能力が扱えるようになる。
16歳の誕生日である今日、俺も他の16歳の奴と同じように神との契約を結ぶために神殿へと赴いたのだった。
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