14人が本棚に入れています
本棚に追加
[ピンフ]が怪我をする以前は、サンザシは不吉を意味しない可能性が高いのだが…、
エジプトには、蛇の頭が人間の額にくる冠がある。蛇は、毒を持つものがいるし、毒がなくても咬まれれば大怪我と言えるから、不吉を意味していると言えなくもない。
不吉なものを、あえて冠にするという考え方があったかもしれない。
だがだがだが、[蛇族のバスケトス]という男は、蛇の模様を参考にして、籠を作ったから、[蛇族のバスケトス]が蛇の冠を作ったり被っていたりしたのなら、不吉の意味はなくなる。
( [クリュミアソス]という男が、4輪の車台を作り、[蛇族のバスケトス]が、4輪の車台と動物を繋げた。
籠は、植物の繊維や動物の革を編んで作る。編み方を工夫して、動物の負担が少なくなるように、4輪の車台と繋げた。)
サンザシを不吉の象徴とする考え方があるが、サンザシを持っていても、不吉なことが起こるわけではない。科学的な因果関係はない。
キンメリア・カレンダーの5月に当てはめられた、[マイ・エブラ・シェシ]には、複数の夫がいた。
その夫は、難病にかかり別れることになった。その病気は、感染力が低く、4官や筋肉や骨には、あまり影響がない難病だ。( つまり、病気の進行がひどくなかったら、戦士としての力量には、ほとんど影響がない。だから、敵方に行って、[マイ・エブラ・シェシ]の都市を攻めたかもしれない。)
その難病と、重婚やサンザシには、因果関係は、まったくない。
この巻は、海の人々について書いているのだが、海の人々という考え方が生まれたのは、破壊のような痕跡と、それらしい大軍の伝説があるからだ。
この、破壊のような痕跡の原因で、大軍以外の原因があるとするならば、
それは、金属アレルギーだ。金属アレルギーは、科学的な因果関係があるが、その症状が現れる人と現れない人がいる。すると、その原因を特定することは難しい。
金属の毒害は、ほとんどの人に症状が出る。だから、金属アレルギーは、金属の精錬技術が上がってから起こったのだろうと思う。
そして、金属アレルギーになる人というのは、金属に直に触れる人がなる。
それは、武器やアクセサリーを持つことが多い裕福な人間に、金属アレルギーの症状が出ることが多いということだ。
( サンザシの木の枝の冠ではなく、サンザシを模した金属の冠だったなら、金属アレルギーを起こすかもしれない。)
最初のコメントを投稿しよう!